6歳臼歯で起きやすい7つのトラブル
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6歳臼歯で起きやすい7つのトラブル
6歳臼歯は永久歯の中で生えてくるのが早い歯ですが、永久歯が生える際にトラブルが起きやすい歯でもあります。6歳臼歯がなかなか生えて来なかったり、生えてきても痛みが出ていたりすると心配なものですよね。今回の記事では6歳臼歯で起きやすいトラブルをご紹介しますので参考にしてみてください。
6歳臼歯とは
6歳臼歯とは6歳頃に生えてくる永久歯で第一大臼歯のことを言います。6歳臼歯は乳歯と生え替わるのではなく歯茎の中から生えてきます。永久歯の中で初めの方に生えてくる歯で、初めての永久歯が6歳臼歯という子どもも多いです。6歳臼歯はその後の噛み合わせの基準になる大切な歯ですがトラブルが多い歯でもあり、注意が必要です。
1.6歳臼歯の歯茎が痛む
6歳臼歯は歯茎の中から生えてきますが口の中が清潔でないと歯茎が腫れてしまうことがあります。腫れに伴って痛みが出てくることが多いのでお子さんが6歳臼歯の痛みを訴えた場合はまず歯茎の状態を確認しましょう。歯茎が腫れている場合は柔らかい歯ブラシで6歳臼歯の周りを丁寧に磨いてあげると自然に腫れと痛みが引いていきます。
2.6歳臼歯と噛み合う歯が痛い
6歳臼歯に噛み合う歯が生えかけていたり、すでに生えている場合、歯が生えてくる際に盛り上がった歯茎に6歳臼歯が当たって痛みが出ることがあります。歯茎の盛り上がりは自然に引いていきますので痛みも自然になくなることが多いですが、歯茎が腫れてしまっていれば歯医者で抗生物質を塗ってもらうようにしましょう。
3.6歳臼歯が手前の乳歯に引っかかってしまう
6歳臼歯が斜めに生えてくると手前の乳歯に引っかかりうまく生えてこないことがあります。6歳臼歯の噛み合わせが悪くなるだけではなく手前の乳歯が早く抜けてしまうことにもつながりますので部分矯正で6歳臼歯を起こしてあげるといいでしょう。6歳臼歯の手前の乳歯は11歳頃まで使う歯ですので6歳臼歯と乳歯の間の虫歯にも気をつけましょう。
4.6歳臼歯が生えてこない
6歳臼歯が歯茎から出てこないことがあります。6歳臼歯が出てこないと奥歯でものを噛むことができなくなり、顔が歪んでしまう場合もあります。6歳臼歯が歯茎から出てこない場合は矯正器具を入れて出てくるのを待ちます。矯正器具を入れても出てこない場合、歯茎を切開した上で矯正器具を使い6歳臼歯を引き上げる処置を取ります。
5.6歳臼歯が存在しない
先天性欠如といって元々6歳臼歯がないという方も近年増えています。6歳臼歯は生えてこず、数年後に6歳臼歯の位置に12歳臼歯が生えてくるというケースが多いです。12歳臼歯が6歳臼歯をうまく補ってくれていれば問題ありませんが、噛み合わせのズレなどが起きるようであれば歯科矯正し、歯並びを調整します。
6.6歳臼歯が変色している
生えてきた6歳臼歯が黄色く変色している場合があります。これはエナメル質形成不全というもので、歯の表面のエナメル質が本来より弱い状態になっています。エナメル質は再石灰化によって虫歯になりにくくしてくれていますので、エナメル質が弱いと虫歯になりやすくなってしまいます。エナメル質形成不全は歯の成長とともに治ることが多いですが、虫歯予防のためフッ素を塗るなどして歯を強化してあげるといいでしょう。
7.6歳臼歯が虫歯になる
生えたての永久歯は歯の象牙質が柔らかく虫歯になりやすいのですが、6歳臼歯は歯茎から出てくるのに時間がかかるため生えてくる途中で虫歯になってしまいことも多い歯です。また、完全に生えた後も歯の溝が深いため汚れが溜まりやすく虫歯予防に気を配る必要があります。
1.フッ素で歯を強化する
前にも触れたとおり生えたての永久歯は大人のものに比べると柔らかく、虫歯になりやすい歯です。歯は唾液の中のフッ素やミネラルを吸収することでより硬い歯になっていきますので、歯医者でフッ素塗布を行ったり自宅でフッ素入りの歯磨き粉を使用したりすると歯を強化してあげることができます。特に生えたての時期はフッ素を吸収する力が強いので、6歳臼歯が生えたら歯医者でフッ素塗布を行ってもらうといいでしょう。
2.シーラントを行う
シーラントとは歯の溝にプラスチックを埋めることでコーティングする虫歯予防です。6歳臼歯は歯の溝が深いことで虫歯になりやすいですが、シーラントで溝を埋めることで効果的に虫歯予防を行うことができます。シーラントは虫歯の状態では受けることができませんので6歳臼歯が生えたら早いうちに受けるといいでしょう。
3.ワンタフトブラシを併用する
ワンタフトブラシとは普通の歯ブラシでは磨きにくい部分をピンポイントで磨くための歯ブラシで、毛束が小さく1本にまとまったものです。6歳臼歯が生えたての子どもは顎が発達しきっていないため6歳臼歯の奥の部分に歯ブラシが届きにくいことや、6歳臼歯の溝が深いことで磨き残しが生まれやすいです。ワンタフトブラシを使って6歳臼歯の周りをブラッシングすれば磨き残しを減らすことができるので虫歯予防につながります。
4.デンタルフロスを使う
歯と歯の間は虫歯ができやすい場所ですが、6歳臼歯と手前の乳歯の間は特に虫歯になりやすいので注意しましょう。乳歯は永久歯に比べて弱いため、まず乳歯が虫歯になって6歳臼歯に移ってしまうというケースも多く見られます。デンタルフロスの使用は6歳臼歯のこの時期だけではなく虫歯予防にとても効果的ですのでこれを機に毎日のケアにデンタルフロスを取り入れてみるといいでしょう。
- まとめ
6歳臼歯は子どもにとっては新しい歯で磨き慣れない部分です。生えかけや生えたばっかりの6歳臼歯はまだ弱く、慣れる前に虫歯になってしまうということもあります。せっかく生えてきた永久歯でトラブルを起こさないためにも日頃からのケアに気を配り、定期的に歯科検診を受けるようにしてあげてくださいね。

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